C³(シーキューブ) vol.1 〜古典と現代音楽の《関》〜

日程 2023年10月28日(土)
種別
時間 開場 14:30
開演 15:00

※14:45から新曲酒井健治によるプレトークを開催いたします。-
料金 一般 3,000円
24歳以下 1,500円
全席自由

※未就学児入場不可

【出演】
ルリトラノオ弦楽四重奏団
亀井庸州、松岡麻衣子(ヴァイオリン) 安田貴裕(ヴィオラ)、竹本聖子(チェロ)


※本公演のために結成された現代音楽のスペシャリストによる弦楽四重奏団。レジデント・アーティストとして滋賀との関係を深め、往来する中で感じた土地の魅力を音楽で発信する。メンバーは、東京オペラシティ「コンポージアム」、サントリーホール「サマーフェスティバル」、東京芸術劇場「ボンク リ・フェス」等の現代音楽の最前線で活躍する奏者。 団体名は滋賀県米原市の「伊吹山山頂にのみ自生する瑠璃色をした虎の尾に似た花」の名から命名。花言葉は「常に微笑みを持って」。


【プログラム】
ジョン・ケージ:4部分の弦楽四重奏曲
ラヴェル:弦楽四重奏曲 ヘ長調
酒井健治:弦楽四重奏曲 第1番「フローティング・フェイズ」 ※びわ湖芸術文化財団委嘱新作・世界初演
リゲティ:弦楽四重奏曲 第1番「夜の変容」 ※生誕100周年
イェルク・ヴィトマン:弦楽四重奏曲 第3番「狩」 


【チケット】
発売日・7月29日(土)
取扱・びわ湖ホールチケットセンター(現金、窓口販売のみ)10:00〜19:00 休館:火曜日(休日の場合は翌日)8/13〜8/18
びわ湖芸術文化財団オンラインチケットhttps://biwako-arts.tstar.jp


【主催】
公益財団法人びわ湖芸術文化財団、文化・経済フォーラム滋賀


【後援】
滋賀県教育委員会


【協力】
フィガロホール、古民家カフェSORA、和田神社、京都市立芸術大学現代音楽研究会club MoCo、フューズ/FUSE


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亀井 庸州
ヴァイオリニスト
2000年ごろから主に同世代の作品初演を中心に活動を開始。東京音楽大学卒業後、2005年よりベルギー王立リエージュ音楽院において、欧州の20世紀音楽や即興演奏を学んだ。2007年より帰国後も引き続き同世代の作品初演活動に携わる。個人企画のほか、東京オペラシティ音楽財団、サントリー芸術財団、みなとみらいホール等の主催公演に出演し、内外の作曲家による室内楽、ソロ作品の初演、再演を中心として活動している。作曲者本人との共同作業にて初演した作品は100曲を超える。


酒井 健治
作曲家
大阪府出身。京都市立芸術大学卒業後渡仏。パリ国立高等音楽院を最優秀で卒業し、Ircam(フランス国立音響音楽研究所)にて研究員を務める。作品はリヨン国立管、ルツェルン響、N響、読売日響、レ・ヴァン・フランセなどによって世界初演されている。武満徹作曲賞第一位、エリザベート王妃国際音楽コンクール大賞、文化庁長官表彰(国際芸術部門)、芥川作曲賞、ローマ賞、青山音楽賞「青山賞」など受賞多数。
また名古屋フィルハーモニー交響楽団コンポーザー・イン・レジデンス、オーケストラ・アンサンブル金沢コンポーザー・オブ・ザ・イヤーを歴任し、現在京都市立芸術大学准教授。同大学現代音楽研究会 club MoCo顧問を務める。


京都市立芸術大学現代音楽研究会 club MoCo
2021 年、京都市立芸術大学で現代音楽に興味のある学生が集って結成された大学公認クラブ。現在 50 名を超える部員が所属しており、「現代音楽の普及の一翼を担うべく、学生主体の団体としてのパイオニアとなる」という目標のもと、現代音楽の演奏や研究に 努めている。顧問には本学で教類を執っておられる作曲家の酒井健治氏を迎え、今年 5 月 には第 1 回定期演奏会を開催。学内外を問わず精力的に活動を展開している。


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 音楽を通じて、知と感性を刺激し合うような出会いや交流を目的とした地域アートプロジェクト「びわ湖・アーティスツ・みんぐる」。この新シリーズとして、現代音楽界をけん引する旬の作曲家が、ハイドン以降、完全なる四声体として作曲技術の根幹をなす「弦楽四重奏」という形態で新しい表現に挑戦します。


 C³(シーキューブ)は今年から3年をかけ、古代から交通の要衝であった近江・滋賀の街道沿いの土地を巡り、毎回開催地にちなんだ新曲を発表。初回は関西出身の世界で活躍する酒井健治氏に委嘱します。また現代音楽のスペシャリストによるルリトラノオ弦楽四重奏団を結成、レジデント・アーティストとして滋賀の魅力を内外に発信します。


 タイトルのC³は Current×Creation×Composition の造語。みっつの“C”でクラシック音楽の未来を描きます。全体のテーマは禅語の《関(かん)》。道のりを歩んでいく 過程で様々な関門を通過した先に開かれる音楽をイメージしてお贈りします。


 プレコンサートでは、本公演で新曲を委嘱するリゲティ、ヴィトマン、酒井健治の作品を核に構成。
 酒井健治氏による本公演のラヴェル:弦楽四重奏曲ヘ長調第1楽章の楽曲分析にも注目が集まります。
 現代音楽を研究する京都市立芸術大学現代音楽研究会 club MoCo の学生も企画に参画。次世代の音楽家と現代音楽の普及活動を行います。


※ルリトラノオ弦楽四重奏団は継続して出演。開催地と作曲家は各回のテーマに合わせて選定します。